An Account of My Hut

個人的な備忘録。たぶん誰にも見つかることはないでしょう。

M-180Cでの月見

もうそろそろ梅雨入りでしょうか?何気なしに外を見たら月が出ていたのでM-180Cを出してお月見をしました。

温度順応
以前外に持ち出して赤道儀に載せた際には、順応が不十分だったのとシーイングが悪いのが相まって135倍でギリギリでした。順応が不十分だったのはアイピースをつけっぱなしで放置しておいたからでは?と思うところがあり、本日はその反省も含めて外気順応させる際に接眼側を開けておく(アイピースや蓋を抜いておく)ようにしました。中の空気が入れ代わり筒や鏡を早く冷やすことを目論んだのですが、冷える順番は筒→鏡→中の空気なのか中の空気→筒→鏡なのかを考える必要がありそうです。どちらにせよ中の空気を外気と入れ替えてしまえば順応の速度は上がると思うので効果はあると思います。大口径の鏡筒だとファンが付いてることもあることを考えると接眼側を開けておくのは書くまでもない当たり前のことなのでしょう。中の空気を外気と入れ替えることによって塵やゴミが鏡に付着しないか懸念しているのですか、流石に神経質になりすぎでしょうか。

運用方法
M-180Cは気軽に使うときはポルタⅡに載せています。ポルタⅡはVIXENの公式HPに「重さ約5kg、鏡筒の外径160mmのものまで」と記載されており、M-180Cでは重量も外径も大幅にオーバーしています。でも意外と使えます(もちろん自己責任ですし真似はしないで下さい)。明らかな過積載ですから振動が収まるまでにはそれなりに時間を要しますが実用範囲だと思います。コツは2つ。1つ目は、ピント合わせは鏡筒のブレを手で抑えながら行うこと。2つ目は手動追尾しながら見るのは諦めて、月や惑星を導入してからは少しずつ動いていくのは妥協して、視野外に消えたら入れ直す、の繰り返しで使うこと。当然触らなければ大きな振動はほぼ発生しないので実用範囲におさまります。経緯台ですので高倍率は諦めてください。風が強い日も潔く諦めましょう。M-180Cの良さは高倍率かけての中心像だと思っているので、これは気軽さと妥協の産物です。

月見
今日は赤道儀を出す気力がわかなかったのでポルタⅡでのお気軽月見です。経緯台だと先程書いた使い方もあって135倍が精々です。シーイングもそれほど悪くなかったため赤道儀を出せば良かったかと思いつつ、プラトークレーターを観察しました。微小クレーターは1つ見えるかなといったところ(見えた1つも心の眼…?)。次はもっと倍率をかけてゆっくり見たいところ。30分程色々な地形をみてたら用事の時間になったので撤退しました。少し見るために1時間順応させるのはなかなかに面倒なのでこういう使い方をするときにはFC-76DCを持ち出すのが良さそうです。

尻切れトンボではありますが、梅雨入り前に少しでも月見ができて良かったということで。