An Account of My Hut

個人的な備忘録。たぶん誰にも見つかることはないでしょう。

FC-76D撮影対象(換算600mm前後)

おさらい

まずはナナロクのスペックの再確認と簡単なコメントから。 高橋製作所FC-76DCはfl=570mm,F=7.5という補正レンズなしでは眼視寄りのスペックです。これでも撮影は可能ですが、周辺ではかなり放射状に流れています。76Dレデューサーをつけることでfl=417mm,F=5.5というデジタルであれば実用上十分な明るさと主要な星雲を撮影するのに適したスペックとなり、イメージサークルはΦ36mmとフルサイズまで使用可能です。個人的な感想としては、周辺でストンと落ちる減光の補正が面倒なのに加え、フルサイズ最周辺では多少の星像の崩れと色ズレが認められますので、ナナロクの手軽さを最大限活かすという意味でもAPS-Cでの使用に留めるのがベターだと考えています。勿論フルサイズでもうるさいことを言わなければ実用上問題ありません。

撮影対象まとめ

今回は自分の撮影環境(レデューサー+APS-C)での主要な(自分の主観で見栄えがする)撮影対象をまとめておきたいと思います。

  • 春:マルカリアンチェーン、銀河は厳しい(クロップしても解像度が足りなく感じます)

  • 夏:M8M20、射手座スタークラウド(溢れ気味)、M16(小さめ)、M17(小さめ)、ペリカン星雲(IC5070)、北アメリカ星雲(NGC7000、溢れ気味)、網状星雲(東西それぞれ)

  • 秋:アンドロメダ星雲(溢れ気味)、ハート星雲、ソウル星雲、M33

  • 冬:オリオン大星雲、馬頭燃える木、魔女の横顔、バラ星雲、すばる、勾玉星雲、カリフォルニア星雲(溢れ気味)

マルチフラットナーにフルサイズの組み合わせでも大体同じ写野ですので参考にしてみて下さい。フラットナーで撮影するとFが少し暗めなのでレデューサー使用の場合よりも多めに露出をかける必要があります。自分がまだ撮ってない対象も含まれていますのであしからず。走り書きなので忘れてる対象があったら適宜追加します。

ということで

一月に一度撮影するして、単純計算で1年以上楽しめます。初めての望遠鏡で悩んでる方、ナナロクはいかがですか?焦点距離が似た筒をお持ちの方も是非参考にしてみて下さい。そして他にもこんな対象があるよ、というのがありましたら是非教えてください。